002_壬生の家
壬生の家
現所有者が子供の頃住んでいた、築80年を超えるご実家を改装。1階部分を閉ざしていた高さのある木板の塀を撤去し、光を取り込んだ。また、四条通沿いからも印象的な風景を見せていた、密生する植木を整理した。傍を頻繁に車が通り抜けていく場所でもあるため、無垢のガードレールを塀の代わりに利用、土間の制作スペースへの視線を遮りながらも、閉ざしすぎないようにしている。以前の増築の際に、新たに使用された当時の新建材は必要に応じてはがし、かつて使われていた照明に再び明かりを灯した。
施工中に入居者が決まったため、新たな住み手・使い手となるそのクリエイターの意向にあわせたデザインが施されており、「支持体」としての性格は「五条の家」のときよりは控えめになっている。が、土間スペースは店舗使いも受け入れられるため、多様な可能性に開かれている。
名称:壬生の家
住所:京都市中京区
構造:木造2階建
面積:約72.71㎡
用途:居住用および制作スタジオ
設計:Loöwe+TANK
施工:Loöwe+TANK
施工協力:京都造形芸術大学ULTRA FACTORY
写真:OMOTE Nobutada
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[ 工事前写真 ]